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鈴木大拙館の紅葉も見に行きました。
鈴木大拙館は世界的・仏教哲学者の鈴木大拙の考えや足跡を広く国内外の人々に伝えるための施設として2011年に開館しました。
設計は、世界的建築家 谷口吉生氏です。谷口吉生氏は、金沢出身の世界的建築家谷口吉郎氏の息子で、ニューヨーク近代美術館や葛西臨海水族園など多くの建築を手がけています。
ちょうど、この日は金沢市民芸術村で開催中だった「谷口吉郎・谷口吉生展」を見に行って”谷口建築”に浸っていると、なんと!偶然、谷口吉生氏にお会いすることができました。
家に帰って調べてみると、学生の建築コンペティションイベントの一環で、谷口氏が市民芸術村に来ていたとのことで、私はそんなことは全く知らずに行って、お会いできたので本当に感激でした。
そして、鈴木大拙館や片山津温泉街湯の模型の前で、谷口氏が建築に込めた思い・経緯などを話され、大変勉強になりました。普通は講演会等でも聞けないようなお話を聞けたりして充実した日になりました。
谷口氏曰く、鈴木大拙館設計にあたって、コンペもなく金沢市から直接依頼されたこと、金沢は所縁のある地だということ、谷口吉生氏の父にあたる金沢市出身の谷口吉郎氏と比較されることなどを考えると、とてもプレッシャーのかかった建築だったと仰っていました。
そして、鈴木大拙の生誕の地に近いのでなるべく当時の景観を残したようです。
借景の本多の森の紅葉が美しいですね。鈴木大拙もこの美しい紅葉を見ながら育ったのでしょうか。
谷口氏が仰っていた「建築は”うつわ”である」という言葉がそのまま伝わりますね。
うつわが目立ちすぎてはならない、作品を引き立てる建築にこだわった鈴木大拙館。まさに鈴木大拙館が”うつわ”となり、周りの景観も引き立てていますね。素晴らしいです。
さりげなく施されている、雪吊りも美しいですね。
鈴木大拙館の大きな壁です。奥には展示室があります。
ここからは展示室が見えないように工夫されています。屋根から滴る水は波紋となり広がっていきます。
ほとんど、紅葉関係なしに、鈴木大拙館について書いてしまいました。
夜の鈴木大拙館もおすすめとのことなので、また都合が合い次第、撮ってきたいと思います。