金沢の地下道、水族館に 武蔵で今月着工
金沢市の繁華街にある地下道が水族館に生まれ変わる。単に通路として利用されるだけの地下道を観光スポットにするため、県民有志が熱帯魚とデジタル映像を融合させた水槽の設置を計画した。国土交通省や同市の許可を得て、5月中にむさし交差点地下の工事に 着手し、香林坊や金沢駅でも順次実施する。
企画したのは「NPO地下道水族館プロジェクト」(金沢市)。熱帯魚リース会社の代 表ら民間企業の経営者らでつくる組織で、北陸新幹線の金沢開業に向けて新たな人気スポ ットの整備を思い立った。人の往来を増やすことでホームレス対策につなげる狙いもある 。
計画では、金沢駅前、武蔵、香林坊にある主要3地下道の壁面全てに水槽を設置する。 現在のショーウインドー部分を利用して奥行き12センチ、横幅と高さが約1・8メート ルの水槽を並べ、一つの水槽に約100匹の熱帯魚を放す。グッピーやネオンテトラ、エ ンゼルフィッシュなど小型魚を予定している。
水槽の奥には電子看板を取り付ける。流す映像は、県民から募ったアイデアを元に決定 する。担当者によると、地元園児の写真や飲食店の紹介などを想定しており、内容は月ご とに入れ替えてマンネリを防ぐ。
水槽の設置費用はNPOが負担し、第1弾となるむさし交差点地下道の工事は年内に完 了する見通し。完成後の維持管理費は「アイデア水槽」の広告料を充てる。
金沢市によると、これまで市内の繁華街地下道は壁面に企業のポスターを貼ったり、地 元住民の作品発表の場として使われてきた。水族館のアイデアについて、同市は「まちな かのにぎわいを創出する宣伝媒体の一つとなる」(道路管理課)と期待している。
(北國新聞より引用)
なかなか良いアイデアだなと単純に思いましたね。
地下道が水槽で囲まれればちょっとした息抜きに地下道を通る機会も増えるのではないかな?と思います。

金沢市中心部の地下道はほとんど利用されていないのが現状です。
そして、香林坊、武蔵、金沢駅の地下道は、高度経済成長期に掲げられた『金沢60万人都市構想』によって建設される予定だった地下鉄の地下駅に対応した構造となっています。
結局地下駅は建設される事無く現在に至ります。

よくある質問で、「地下街作ればいいやん」という意見が見受けられますが、これらの地下道は道路と同じ扱いとして建設されたため店舗を設置する事は法律上不可能らしいです。

だからこそ私はつまらなくて恐い地下道を何とかならないかと、以前「金沢駅西地下道を考える」というタイトルで動く歩道の提案をしました。ブログ読者の方からは音楽を流すというアイデアがあったり、地下道についての在り方を考えました。

そして、今回発表された「地下水族館」はちょっと気休めに地下道へ行くこともありそうなので面白いですね。現在の地下道は、いいね金沢のポスターがずらり並んでいるだけでなんだかつまらないですよね。
小魚(熱帯魚)ばかりで水族館といえるスケールでは無いかもしれませんが、恐いガラガラの地下道のイメージから払拭されるかもしれません。
第一弾となる「むさしクロスピア」は、めいてつエムザ、近江町いちば館、グランドパレス武蔵ヶ辻地下店舗、ル・キューブ金沢(建設中)と接続するので今後は人通りが増える可能性もあります。
だけど、グランドパレス武蔵ヶ辻の地下店舗は入居数が極めて少なく、賑わいの欠片もなく、さらにル・キューブ金沢は地下はマンション用駐車場なので賑わうわけもなく、せっかくの地下水族館も台無しだなと思います。
武蔵ヶ辻は主要交差点がマンションに変わってしまったところが残念です。ダイエー閉店前の賑わいが戻らない限り将来的にも発展していくことは無いでしょう。
香林坊地下にせよ、金沢駅地下にせよ、地下道の先に目的地が無ければ誰も利用しません。地下道の魅力アップも必要ですが、今後は都ホテル、ポルテ、グランドパレス武蔵ヶ辻等の地下フロアの魅力アップも必要ですね。
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- 2013/05/31(金) 18:52:09|
- まち開発ニュース
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新緑の尾山神社です!

鳥居と神門
尾山神社は4月に訪れた花見のときに記事にしてますが、
(http://ameblo.jp/kanamachi21/entry-11504896400.html
)
神門の設計は津田吉之助氏で、津田氏の息子の甥は津田駒工業の創業者です。1875年(明治8年)に完成し、避雷針の先端までの高さ25mあるそうです。
日本最古の避雷針があり、ステンドグラスの部分は日本海からも見え灯台の役割も果たしていたとか。

神門を下から見上げて・・・

神門のアーチから拝殿方向。

神門のアーチから百万石通り方向

梅家紋

色違いに組まれた柱。使われているのは戸室石かな?

いつ行っても素敵な神社です。
- 2013/05/25(土) 12:08:03|
- 金沢市
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5月初旬にこまつの杜へ行きました。

美しいハナミズキの花が咲いてました。

綺麗ですね~

そして、こまつの杜のシンボル!
『930E』
です!!!

そして、コマツの旧本社を復元したわくわくコマツ館です。

現在、サイエンスヒルズこまつが建設中です。
白山を望むレストランなどがOPEN予定です^^

このときの白山は真っ白ですが、現在はだいぶ雪が溶けてきました。

サイエンスヒルズこまつは丘と建物を融合した建築となり、建物の上が全面屋上緑化され、歩けるようになります。

こちらは世界に6台しかない
地雷撤去機
です!
平和のシンボルということで白色の塗装です。
平和な世界になるといいですね~9月まで展示中です。
- 2013/05/20(月) 20:55:14|
- 小松市
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石川県立中央公園の樹木45本が伐採の危機です。
中央公園の緑を守る会さんからコメントをいただきました。
こんにちは、「中央公園の緑を守る会」です。
5月1日に県の公園緑地課に観直そを求めて申し入れしました。2回目の申し入れにも行きましたが、建は13日にメールで回答」と言いながら、新聞には「見直しはない」と回答しています。
ぜひ、一緒に「見直し」を求めて連携させていただけたら、と思います。
署名活動に中央公園前に出かけるので、詳しく書いている暇がなくて失礼がありましたら、お許し下さい。
よろしかったら以下をご覧下さい。
メンバー 水口裕子
■署名は→
http://ki2.mero2.com/syomei■守る会のサイトも出来ました。
http://ki2.mero2.com/■県の担当課へ電話を。076-225-1771 076-225-1772
■中央公園緑を守る会のFacebook
http://m.facebook.com/#!/groups/614783291883187 このブログでも5月6日に
『【特集】石川県立中央公園の最後』という記事を書かせていただいたところ、Facebookで150いいね!と一週間で約2000PV近くの過去最高閲覧記事として現在も閲覧者を伸ばしています。この事から市民の関心も高いことをうかがえます。
イベントの企画者だけが儲かるようなフードピアのために40年間余り市民に愛された中央公園が失われてもいいのでしょうか?
(県サイトより)
整備後はほぼ全てが舗装された無個性な公園になります。公園というよりイベント広場のみの機能しかありません。
赤いテープが巻かれた樹木たちの伐採へのカウントダウンが迫ってます。このカウントダウンをくい止めるために自分たちからアクションしていければいいなと思ってます。
秋にはこんなに素晴らしい紅葉が見られる公園を無くすのも、後世に伝えていくのも、市民、県民、国民、一人ひとりの力だと思います。
署名はネットからも可能です。→
http://ki2.mero2.com/syomei中央公園のために、後世のためによろしくお願いします。
iPhoneからの投稿
- 2013/05/12(日) 21:19:53|
- 石川県
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日用神社を出て、日用町を散策。とはいえ、ごく小さい集落です。
しかし、その集落ひとつひとつが素晴らしいのです。
個人宅なのでプライバシーの関係によりあまり載せられませんが、地面は苔生しており住居も歴史のある山村の住居といったかんじです。やっぱり日用杉を使用しているのかな?
この町の特徴は家の敷地内にも立派な杉が沢山生えていることです。そして庭に池のある住宅もあり、個性豊かです。
そして、全国に2つしかないと言われる苔を取り扱った施設「苔の園」へいって来ました。沢山の種類の苔がありましたよ。
あまり良い写真が無かったためさらっと紹介しますが、苔の園の最大の見所はここ!築山されている庭に杉が突き抜けるように生えた景観は日本でもここだけじゃ無いでしょうか?はっきりと言えませんが、これぞ日本の美というか日本らしさなのかなと思いました。
上を見上げれば空へと突き抜けるような日用杉。圧巻!
しかし、考えさせられるようなお話ですが、広域農道の整備のため先ほど紹介した「苔の園」は3分の1ほど削り取られました。苔と杉の生えた独特の景観は私有地だったためあっさりと3分の1は道路と土が剥き出しの地面となってしまいました。世界的にもこれだけたくさんの種類の苔が生えている場所が無いくらい貴重な空間を、車が通ることが少ない広域農道にわざわざ整備する必要があったのでしょうか?私はなんだかお金の使い道がおかしいなと思いますね。道路を整備するお金があるならば、入園者が減る一方だった苔の園を支援して価値を高める方法もあったのでは無いでしょうか?現在は一時閉園後地元の方々で運営されてます。維持管理費として入園料が300円必要ですが、それだけでしっかりとまかなえているのか心配です。
誰も通らない道路にお金をかけて世界的にも貴重な苔の園を潰すのは少し複雑な気持ちでした。
おまけ:山の中にひっそりと
佇む神社(地面は美しい苔なので歩くのがもったいない。)
道端の湧き水。勢いよく流れてました。美味しかったです。
iPhoneからの投稿
- 2013/05/05(日) 10:00:28|
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続きです。本殿で雨宿り…

お賽銭箱にお賽銭入れて「熊に会わずに無事に帰れますように」とお祈りしました。日用町について調べていると過去に一度熊が出没しているそうなので…こんな山奥だから熊がいるのも当たり前といえば当たり前。

本殿は木造で 「火気厳禁」 です。本殿も若干苔生しているのが良かった。古くからある由緒ありそうな雰囲気が出てました。和歌山県の熊野古道にも負けない感じ。

杉の根元に生えている苔。日用神社はまさに「苔の博物館」です。

雨と境内 なんだか神秘的。行ったことないけど、屋久島ってこんな感じなのかな?

この杉の数は圧巻です。私の場合は3月には来れませんね(^_^;)スギ花粉なもので…しかし、小松市では松の木を植えてある神社が多いのでなかなかこんな空間って無いです。

一面苔の絨毯です。冬でもあったかそう(^ ^)

そして、神社に別れを告げます。来年夏に再び訪問しようかなと計画中です。本当に素敵で神秘的でパワーをもらった神社でした\(^o^)/
神社編はこれにて終了ですが、日用町シリーズは次回へ続く…
- 2013/05/04(土) 10:00:00|
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続きです。
境内を進みます。
境内は大変薄暗かったのでISO800~で撮影しているので画質は多少悪いですがご了承ください…

境内は晩秋~初冬という事もあり参道が杉の木の枯れ葉で覆われてました。初夏には一面苔の世界となるそうなんですが…

境内は一面兼六園に負けないほどびっしりと苔生しており、兼六園みたいに人工的に植えたもとではなく、日用町の適した湿度から天然の苔が生えてます。ちなみに、参道以外を歩くことは禁止されております。
昨日は「苔」メインで書きましたが、今回は「杉」メインで書きます。
この小さな町の産業は昔から林業が盛んで、きめ細やかな年輪が特徴の「日用杉」は石川県を代表する杉で、最近では国連大学の茶室(隈研吾氏設計)などで使われてます。

こちらが日用町が誇る日用杉です。神社にはご神木なる大木が存在しますが、日用神社はみんなご神木と言っても良いでしょう。どれも樹齢50~100年いっているのではないかという杉が多く、まっすぐ空へ向かって伸びてます。この杉は後世にも伝えて行ってほしいなと思いました。

こちらが神社の本殿となります。杉と苔に囲まれた本殿…周囲は杉の良い香りがするこの空間…ずっと居たかった…。撮影日(一週間前)の小松市内は金沢市と違い、雪は皆無でした。やっぱり山の中だとこれだけ残っているものなんですね。

苔生した灯籠と沢山の杉の木

本殿で雨宿り。雨の音をずっと聞いてました…

杉の木の根元にも苔が生えてました。
素敵な空間…次回も続きます(^ ^)
- 2013/05/03(金) 10:00:29|
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今回は記事は書いたものの放ったらかしだった「お蔵入り」の記事です。
当ブログ史上初の山奥の記事となります。
当ブログの「お正月特集」ということで粟津温泉をさらに奥へ行ったところにある日用町へ行ってきました。
ちなみに撮影日は12月某日です。
(日用町の標識)
日用町は、小松市の山奥でも比較的有名な?町です。なぜなら6月下旬になるとホタルが日用川に舞うのでそれを見に粟津温泉や小松市近辺から沢山来ます。
そして日用町は「苔」と「杉」の町なんです。今回は日用町の苔を中心に載せます。
ちなみに、タイトルで「パワースポット」と掲載しましたが、個人的にパワーをもらった感じがしたのでパワースポットと勝手に認定させていただきます。
日用町には生涯を蘇類(苔)に人生をかけた大石氏の蘇類研究所がありました。1987年から苔の園として一般開放し、苔の種類では世界最大級となってます。しかし、2009年頃?に農道拡幅のため苔の園の3分の1が削りとられ採算が取れなくなることを理由に閉園しましたが、地元の団体が苔の園を再生させ現在に至ります。現在でも庭園などの人工的ではない「本物の苔」を見る事ができます。中には全国でも稀な貴重な苔を見る事も可能です。
こちらが日用川です。美しいせせらぎが町内を流れます。
日用神社の参道入口です。まるで曇りのようですが、粟津温泉では小雨だったけど、日用町ではかなりの土砂降りでした。流石は山の中です(^_^;)傘をはめての散策となります。
自然に生える苔たち。近頃、苔の魅力にハマってます。ここへくる事によりさらに興味がまします。
ここに何故苔が沢山生えているのかというと日用町が湿度や環境が最も適しているからなのでしょうね。これは次回紹介する杉の木の影響でもあるでしょう。
苔って近くで見るとこんなに綺麗なものなんだなと思いました。
日用神社の鳥居。この神社の空気は今年で一番美味しかったかもしれません。
苔生した橋、苔生した石、苔生した木…すべてが苔生しており独特の空間を創出してます。うまく苔と人が共存しているのは全国でもここだけでは?と思いました。
境内にはこのようなフワフワした苔が沢山生えてました。苔の名称は調べて見ないとわかりませんが、とても気に入りました。
境内の様子。聞こえるのは川のせせらぎと鳥のさえずり、杉の木に雨が当たる音くらいです。
この神社へ行くまではシリーズ化しないつもりでしたが、どの写真も載せたくなったので次回も続きます。
- 2013/05/02(木) 10:00:35|
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