金沢や富山にまつわる市街地の開発・再開発情報、街並み・景観にまつわる写真などを掲載しています。
久しぶりに金沢の観光地の写真を…。
というわけで、西日が差し込む長町武家屋敷の様子です。
北陸最大の繁華街 香林坊から裏手へ歩いて5分もしないうちにタイムスリップしたかのような空間が広がります。
武家屋敷脇には、大野庄用水が流れており、各武家屋敷内の庭園に用水の水が取水されているそうです。
また、道が江戸時代の区画と変わらなく狭いため、路線バスが入れないので、コミュニティバスの「金沢ふらっとバス」が運行しています。
武家屋敷の落ち着いた街並みには、日本人観光客のみならず、外国人観光客も多く訪れています。
武家屋敷を守る塀には、土壁で作られた土塀が採用されています。
下の方は石垣になっており、苔生しています。
土塀が続く街並みと夕焼け
静かな雰囲気です
長町武家屋敷を散策するとクランクにある「鏑木商舗」さん。
九谷焼のお店です。
最後に、鏑木商舗さんの、のれん と、西日が差し込む武家屋敷の街並みを・・・。
これからは冬仕度ということで、土塀を雪から守るため藁で覆う、「こもかけ」が行われます。
金沢の冬へ向かう風物詩となっています。是非散策してはいかがでしょうか。
世界で最も美しい駅 に選出された金沢駅で
金沢駅プロジェクションマッピング「金澤月見ゲート」が開催されました。
開催して3回目となる今年は、北陸新幹線金沢開業後初めてだった影響もあり、前年を上回る多くの観光客が訪れていました。
19時30分、まだまだ観光客が街を歩いていて賑わう金沢駅周辺。
鼓門にはすでに多くの人だかりが。19時からプロジェクションマッピングが行われていました。
金沢駅プロジェクションマッピング「金澤月見ゲート」は、金沢市と金沢工業大学による共同プロジェクトです。
まずは、体験型プロジェクションマッピングから。鼓門を中心に、右と左でスマホを振ってどちらが勝つか?というような全員参加型で、多くの方が楽しんでいました。
そして、鼓門に加賀友禅があらわれました!!
続いては、鑑賞型プロジェクションマッピングです!
5分の上映を2回繰り返します。
今年のメインテーマは「Flowing Kanazawa」
金沢の街の魅力の一つである、街を流れる川、用水による水の流れとそこから生み出される景観に対する思いが込められています。金沢では水の流れを活かして、加賀友禅の鮮やかな染などの文化が形成されてきました。今回は緩やかな水の流れ、1日の時間の流れにのせて、金沢の優美な文化を表現します。
(金沢工業大学 金澤月見ゲート より引用 http://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2015/20150929_t-gate.html)
以下、写真をお楽しみください!!
菖蒲の花
金沢の和傘
鳳凰が鼓門を舞います~
個人的にこの模様が一番綺麗で好きでした。
牡丹の花
流星でしょうか?
こんな感じで次々と移り変わる素敵なプロジェクションマッピングでした!
世界で最も美しい駅 金沢駅を学生製作のプロジェクションマッピングが彩る、学都金沢ならではの試みです。
こういった点も金沢の大きな魅力の一つだと思います。私の背後にいた観光客(50~60代)の方も「あら~金沢らしくて素敵ね」とおっしゃっていました。
金澤月見ゲートは、19時から21時まで金沢駅東口鼓門で、2015年10月10日、11日に開催されます。
体験型プロジェクションマッピング(15分?)と鑑賞型プロジェクションマッピング(15分?)を21時まで交互に繰り返します。
もう一つ、金沢工業大学の学生が、金沢市中心部を光で彩ったイベント「金澤月見光路」については、改めて紹介します。
戦後70年ということで金沢に眠る戦争遺跡を特集しています。
第九師団司令部は明治31年に金沢城内に設置されました。
石川県の登録文化財となっています。
建物は昭和43年に現地(出羽町)に移築されました。
その際に両翼が切り詰められ、中央部分しか残っていませんが、明治建築としては保存状態も良い方なのかもしれません。
第九師団は、明治31年に創設され、日露戦争では大きく活躍したそうです。
第二次世界大戦では創立されてから最も歴史のある師団の一つで、沖縄防衛戦の中核となる予定でしたが、突如台湾へ抽出され、連合国軍と交戦することなく役目を終えました。
第九師団が金沢に不在だったため、空襲が避けられたという一説もあります。
外観は数年前まで朽ち果てておりボロボロでしたが、塗り直されました。まさかピンクに塗り直されるとは思わなかったです。
換気口には五芒星が…ありません。そして、換気口の真上にはかつて煉瓦が組まれていたことを思わせる扇形の模様が残っていますね。
当時の壁面は漆喰だったそうですが…現在はモルタルになってます。
是非、漆喰の壁面を復活させてほしいです。
隣接して、偕行社が移築されています。
こうした軍都の遺跡を見られるのは貴重です。
週末は、金沢市民芸術村で開催されていた、IG.FRIENDSへ行ってきました。
この写真展は、Instagramで知り合った方々で構成される「朝んぽ会」主催の写真展。
今回で3回目の開催です。私も過去2回出展させていただきました。
会場には素敵な写真の数々…。
写真展というと堅苦しいイメージがありますが、朝んぽ会の写真展はとってもフレンドリーで気軽に行けるのが魅力です。
会場では、日々お世話になっているInstagramのフォロワーさんとカメラトークから撮影場所など様々なことをお話できました。
皆様、レベルが上がっていて、このままでは、置いてかれそうです(笑)
回を増やすごとに賑わいも増しています。
次回開催時は、私も再び出展しようと計画中です^^
(第1回開催時の記事は こちら)
(第2回開催時の記事は こちら)
先日の兼六園周辺で撮影した梅です。
本当は梅林に入るつもりでしたが、観光客が沢山いたことなどから、金沢神社近くで撮影しました。
梅は桜と違って花がごっそりと咲かない(表現が悪いかな?)から、撮影が難しい感じであまり撮影したことが無く、むしろじっくり見たことがあまりなかったです。
こちらが金沢神社です。
少しふんわりと撮影してみました。
気持ちの良い青空でした。
梅は関係ないですが、苔に映る陰影を撮影してみました。
たまには下を向いて歩くのもおすすめです。
最後に、旧中村邸の梅林です。
観光客が少なく、様々な種類の梅が咲き、隠れた名所ですね。
2015年3月14日の北陸新幹線金沢開業!により、金沢駅は大幅リニューアルされました!
金沢駅は元々、もてなしドームや鼓門、地下庭園(サンクンガーデン)、巨大モニュメントなど、特徴的で個性がある駅前でした。この個性が駅前のみならず駅ナカに波及し、金沢駅は「駅ナカ美術館」と称されるようになってます!そんな金沢駅ナカ(金沢駅構内)を見ていきましょう!
金沢駅コンコースは、北陸新幹線金沢開業直前に大幅リニューアルされたもので、鼓門をイメージした能登ヒバを用いた門型柱や最新型のデジタルサイネージなどが目を引きます。
この門型柱は駅出口に向かう面には、和紙を内側から照らし、上部にデジタルサイネージが設置された構造となっています。
木の香りがする門型柱ですが、この柱の内側に大型伝統工芸品プレートが設置されています!
この大型伝統工芸品パネルは、コンコース柱12対24本なので24作品が並んでいます。
作品の数々は抜粋ですが、どれも美しい作品ばかりで、立ち止まって記念撮影する方も見られました。
こちらは輪島塗の作品で、重要無形文化財[沈金]保持者の方の作品です。
コンコースには重要無形文化財保持者の方の作品8つあります。美術館級の作品ばかりで魅了されます。
やっぱりどの作品も作者やそれぞれの特徴があり、美しい作品ばかりです。
下には説明版もあるので、一つ一つ巡るのも大変価値があると思います。
新幹線側、みどりの窓口向かいに新幹線金沢開業直前に出現したのは、大陶壁です!
この作品は、文化勲章受章者であり日本芸術院会員の
十代 大樋 長左衛門 氏の作品です。大樋焼の「日月の煌き」という作品で、禅の一部分を言い表していると言われる「まる(◯)・さんかく(△)・しかく(□)」に基づいているようにも感じられます。(個人的に思った感想です)
幅8m、高さ4mあるそうですよ。
新幹線改札口を抜けると(新幹線ホームから改札口を抜ける際に)、上へ伸びる1対の光の柱があります。
拡大してみるとこんな感じです。
実は、特殊な技法で立体的にすいた和紙がガラスに挟み込まれているのです。
確か、3層になっているそうで、製作は大変だったそうです。裏側から照明が当てられ、和紙のゲートがお出迎えしてくれます。
新幹線駅舎中2階のトイレの入り口には2点の加賀友禅と金沢の山間で昔から作られている二俣和紙が展示されています。
男性トイレ入り口は兼六園の花鳥風月
女性トイレ入り口はアケビを題材とした四季の移ろいが表現されています。
トイレに入る前にその美しさについつい見惚れてしまいます。見惚れてしまってトイレを忘れないようにご注意を(笑)
「駅ナカ美術館」を堪能するには、新幹線駅舎中2階の待合室をスルーするわけにはいけません。
中2階の待合室は、加賀藩5代藩主・前田綱紀の「百工比照」にちなんで、「百工の間」と名付けられ、この待合室とホーム階の待合室と合わせて、30品目236点の石川県の伝統工芸品を見ることが出来ます。
236点の作品の一部です。
見ていて飽きません。一つ一つに個性があり、作者の思いが伝わってくる感じです。
伝統工芸は今後何百年と残ってほしいものですが、後継者不足で厳しい現状もあります。百工の間の展示されている伝統工芸品は、後世へと残してほしいものばかりだと感じます。
作品にくぎ付けで、列車に遅れないようにお気をつけて^^
新幹線ホームに行くと、特徴的なのが、巨大金箔パネルです!
計60本の金箔が柱を彩り、ホームにかがやきを与えています。
拡大するとこんな感じです。
60本の柱で合計2万枚以上の金箔が使用されており、大変贅沢な作りとなっています。
ちなみに、中2階の衝突防止用目印にも金箔が使われています。
以上、ここまで紹介してきた、金沢駅の伝統工芸品ですが、当初の計画では、「金箔ふう」「加賀友禅ふう」「伝統工芸品ふう」のパネルや模造品が並べられる予定でしたが、石川県や金沢市が中心となり、県内の伝統工芸の組合や組合員に呼びかけ、すべて本物の伝統工芸品を使用されることが実現しました。
金沢駅構内の随所に本物の伝統工芸品が使用された「全国で唯一の駅舎」、「駅ナカ美術館」が誕生することとなりました!!
是非散策してみることをおすすめします^^
金沢駅は、2011年にアメリカやイギリスのサイトやマスコミに「世界で最も美しい駅」に選出されてから、注目を浴びています。
金沢へ訪れる方は、基本的に明るい時間帯の金沢駅を見ることが多いでしょうか。
北陸新幹線開業後は日帰りで首都圏を行き来することが可能になるので、宿泊される方が少なくなるのでは?と懸念されることも・・・。
そこで是非、金沢へ観光に訪れる方に「夜の金沢も美しい」ということを、当ブログからも発信できたらと思い、今回は、夜の金沢駅を載せます^^
まずは、定番のアングルから。
明るい時間帯とはまた違う金沢駅。
金沢で盛んな能楽で使われる鼓をモチーフにした鼓門と3019枚のガラスを用いた巨大なドーム「もてなしドーム」の組み合わせた光景は、まさに、新旧の融合された都市、金沢を象徴するものとなっています。
鼓門の真下から見てみます。
これだけ木材が使われた構造物はなかなかありません。
照明に照らされているところがまた美しいです。
移動して、金沢駅東口(兼六園口)を出たところです。
アルミトラスが特徴的なもてなしドームです。国内最大級のアルミ合金の建築物となっています。
建設費は41億円、アルミを贅沢に用いており、光に浮かび上がる光景はまた素晴らしいです。
もてなしドームの天頂部は高さ29.5mになります。
北陸新幹線ホームから見る、夜の金沢駅も格別のことでしょう。
金沢駅を出るとすぐに地下へ通じる大階段があります。
両サイドにエスカレーターがあり、豪華絢爛であることを思わせます。
現在は金沢駅構内は工事が真っ只中ですが、完成すれば、鼓門と連続した木製柱がコンコースに出現します。
地下へ降りるとこんな感じ。エスカレーター下には池があり、近代的な滝などもあります。(今回は写真はありません)
また、エスカレーターの裏側は夜になるとライトアップするので、興味のある方は行ってみるといいかもしれません。
ライトアップされた鼓門と金沢駅東口を望む。
まだまだ、夜の金沢駅の魅力はあります。是非、夜の観光も楽しんでみてください^^
最後に、金沢駅東口バスターミナルの様子を載せておきます。
こちらもアルミ製のシェルターが楕円形を描いているのがカッコイイです。明日は北陸新幹線金沢開業です!!!!!*\(^o^)/*
兼六園ライトアップ冬の段を見に行きました。
今年の兼六園ライトアップ冬の段の日程は、
2015年2月7日、8日、14日~22日 となっています。
残念ながら、雪がない兼六園ですが、美しい雪吊りをご覧ください。
そもそも、雪吊りとは?という方に…
雪吊(ゆきづり・ゆきつり)は、冬季、雪が付着することで、樹木の枝が折れないように縄で枝を保持すること。雪つりとも表記される。(Wikipedia より引用)
特に、北陸では湿った、重い雪が積もるので、雪の重みによる倒木を防ぐために雪吊りがされます。
唐崎松の雪吊りです。
唐崎松は、雪吊りが有名な兼六園の中でも最も美しいとされる松です。
なんと、800本の縄が使用されているそうです!
兼六園の七福神山の雪吊りです。
七福神に見立てた七つの石が置いてあることからこの名が名付けられたとのこと。
その中でも、雪吊りがされているアカマツの木は、鶴が巣をつくったことにちなんで、「巣ごもりの松」とも呼ばれているそうです。
この幾何学的な美しい雪吊りは「りんご吊り」と呼ばれており、明治以降に西洋リンゴ栽培がはじまり、リンゴの重みに耐えるために、縄を施したことが由来となっている方法です。
なので、江戸時代から雪吊りがあったわけではなく、兼六園の場合は、明治時代中ごろからの名物だそうです。
ちなみに、昨年発行された、地方自治法施行60周年記念貨幣の石川県バージョンも表柄が、兼六園の琴柱灯篭と雪吊りでしたね。
(http://www.mint.go.jp/coin/prefecture/prefecture_page36.html)
明治紀念之標 と雪吊りです。
明治紀念之標は、西南戦争で戦死した郷土軍人の霊を慰めるもので中央に立っている日本武尊像は、日本最古の銅像です。
左右の美しい雪吊りが施されている松は、「手向けの松」と呼ばれ、京都の西本願寺、東本願寺から移植されたものです。
夜、雪吊りの灯に照らされている日本武尊像は、風格ありますね!
こちらは、根上松です。
根上松は、
大小40数本もの根が地上2mにまでせり上がった奇観はたいへんな迫力で、兼六園名物の一つとなっています。この松は、13代藩主・斉泰(なりやす)が土を盛り上げて若松を植え、根を深く土で覆い、成長後に土をのぞいて根をあらわにしたものだと伝えられています。(石川県ホームページより引用)
それだけ、歴史がある松なんですね。
根上松は、先ほど紹介したりんご吊りではなく、幹吊りが施されています。
逆さ雪吊りを撮ってみました。
(写真も逆さにしてみました)
霞が池に映える雪吊り
下から見上げる雪吊りも幾何学的で、面白いです。
最後に、栄螺山からの唐崎松です。
前回訪問した、兼六園ライトアップ秋の段 の教訓を生かして、三脚を持っていったおかげで、写真でも美しい雪吊りを撮ることが出来て満足でした!
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北陸新幹線に乗って、いち早く、兼六園の雪吊りライトアップを見に行きたい!という方に朗報です!
普段ならば、次回は桜の咲くころに「兼六園ライトアップ春の段」が開催されるのですが、肝心の雪吊りライトアップは見られません。(桜はとても美しいですが)
しかし!北陸新幹線金沢開業特別ライトアップの開催が決定しました!!
日時は、2015年3月14日~2015年3月22日の9日間で、開園時間は18:30~21:00となっています。
実は、雪吊りの取り外しは、例年通りならば、3月15日頃から約1週間で完了するそうです。
そして、唐崎松の雪吊りが最後に取り外されます。
・・・ということは、唐崎松の雪吊りライトアップが3月に見られるかもしれません^^
是非、金沢を訪れた際は、一泊して、兼六園ライトアップを見ていただくことをお勧めします。
金沢城秋の段を見に行きました。
上の写真は、金沢城 五十間長屋と菱櫓です。
金沢城は白い城なので、あまり露光時間が長いと白とびしてしまうので撮影が難しいです。
こちらは河北門です。
金沢城三御門の一つで、2010年に復元されました。
威風堂々とした門は、夜も迫力がありますね。
河北門と菱櫓・五十間長屋を絡めて・・・
夜に浮かび上がる金沢城は息をのむ美しさです。
鶴の丸園地から見た橋爪門続櫓です。
夜に浮かぶ逆さ金沢城を見ることができます^^
そして、初めてだったのが、夜の本丸園地を歩くことです。
所々に照明があるのですが基本的に真っ暗な場所も多いので、鬱蒼とした真っ暗な森を歩くスリルも味わえました(笑)
上の写真は本丸園地の赤・黄・緑のイロハモミジです。3色揃ってきれいでした。
夜の石垣と紅葉・・・
昼の金沢城も素晴らしいですが、夜の金沢城は城や石垣が浮かび上がるように際立つので、昼とは全く違った姿の金沢城が見られますよ。
実は、この日は20km歩いているのでヘトヘトというか足が激痛だったんですが、紅葉とライトアップで少しは癒されました(笑)
兼六園ライトアップ秋の段 紅葉編です!
兼六園の紅葉スポットと言えば山崎山!ということで、山崎山へ・・・
イロハモミジも夜は夜で美しいです。
兼六園・山崎山の紅葉ライトアップ
まるで一面レッドカーペットを敷かれているような、言葉が出ないほど美しかったです。
上を見上げると黄色の紅葉が照らされて浮かび上がっていました。
もちろん赤い紅葉もです^^
また来年行きたくなる兼六園ライトアップでした。
以上で、兼六園ライトアップ秋の段の模様を終わります。